漫画家になる

漫画家になるオススメの方法:出張編集部のススメ

前回の記事では、漫画家になる3つの方法を解説いたしました。

今回はその中でもオススメである「出張編集部への持ち込み」について、更に詳しく解説していきます。

出張編集部がオススメな理由

※出張編集部とは、複数の出版社がイベント会場で直接持ち込みを受け付け、その場で面談してもらえるものです。出版社への持ち込みとの大きな違いは、1つの会場で複数の出版社へ持ち込みが可能であり、持ち込み予約をすることなく受け付けてもらえることです。

出張編集部への持ち込みがオススメの理由は主に4つあります。

オススメの理由
  1. 1日で多くの出版社に持ち込むことが出来る。
  2. 目標としていなかった出版社との出会いがある。
  3. 密室で編集者とふたりきりになることがない。
  4. 場数を踏めることにより、持ち込みへの緊張感が薄れてくる。

順番に解説していきます。

1.1日で多くの出版社に持ち込むことが出来る。

これは同じ持ち込みでも、出版社への持ち込みと大きく差が出るところです。複数の出版社への持ち込みとなると、先方の都合に合わせることになり、同日に予定を組めないこともあります。また、もし同日に持ち込むことが出来ても、出版社間の移動や編集者とのやり取りの時間を加味すると、多くても2、3社ほどが限界です。

事前予約が必須なのも、地味に面倒なところです。

出張編集部への持ち込みは事前予約なしで、その場で持ち込むことが可能であり、参加編集部の数が多いイベントでは3社どころではなく、本人の気力次第で10社近く持ち込むことも可能です

実際、管理人は一度の出張編集部で7社ほど持ち込んだことがあり、そこから複数の連載へと繋がりました。途中何度か休憩を挟んでの7社なので、本人の体力気力次第で、10社への持ち込みも可能だと思います。

え?7作品描いたの?

これは出張編集部への持ち込みだけでなく、出版社への持ち込みでもそうなのですが、1つの出版社につき1作品とする必要はなく、1つの作品を複数社に持ち込んで問題ないです。

持ち込みのジャンルを指定している出版社もありますが、指定していない出版社も多くあります。当日のブースで各社何かしらの記載をしていますし、各イベントのホームページで事前に確認することも可能です。

でも、自分は本命の雑誌だけでいいかも……。

そもそも何社も持ち込まないとダメ?

もちろん、目的の雑誌・出版社のみへの持ち込みだけでも全く問題ありません。

正直な話、複数社への持ち込みは思っていた以上にめちゃくちゃ気力を使います。時間的には可能であっても、肉体が限界ということも……。

ただ、折角の機会なので、色々な出版社に持ち込んでみることをオススメします。運良く何社かで仕事に繋がることもありますし、何より複数の視点からアドバイスがもらえるため、非常にためになります。他にも「複数社に持ち込むこと」の利点は多いため、残りの項目で合わせて解説いたします。

2.目標としていなかった出版社との出会いがある。

出張編集部への持ち込みは事前予約が必要ありません。その場に用意されている用紙に必要事項を記載するだけで、受付時間内であれば好きな時間に持ち込むことが可能です。

特に行く予定はなかったけど、その場でフラッと持ち込んでみた出版社で評価され、その場で漫画家デビューが決まることも実際にあります。

この「その場の気まぐれな持ち込み&その場で決まる」という流れは、他の方法である、新人賞への応募や出版社への持ち込みにはない利点だと思います。

自身の作品の売りやアピールポイントが自分自身でわかっているつもりでも、第三者目線だと違う評価をされたりするものです。自分では「絵柄に自信がない」と思っていても「味があっていい」と評価してくれることだってあります。

そういったポジティブな評価をしてくれる出版社が、目標としていた出版社ではない可能性は充分にあります。

また、「そもそも目標とする出版社や雑誌がない」「自分にはどれが合っているのか判断出来ない」という方にも「出張編集部への持ち込み」そして「複数の出版社への持ち込み」はかなり有効だと言えます。

その場でピンと来たからというノリだけで持ち込めますし、例え1社目の持ち込みで評価が良くなかったとしても、すぐ別の所に持ち込めるため、そちらで評価されることもあります。そして何社か持ち込んでいく内に、自分の適性や向いているジャンル、セールスポイントなどが見えてくると思います。

「読んだことない雑誌だから……」と尻込みする必要はありません。あくまで作品を見られるため「この作家はうちの雑誌を知らないから」と門前払いになることもないです。

でも、次の出版社でも評価されない可能性はあるよね……。

もちろんあります。ただ、そういったいわゆる「ダメ出し」は、避けては通れない道です。

漫画家になった後でも、「評価されないこと」「ダメ出し」は日常茶飯事です。そういったものだと割り切ってしまうのもひとつの手です。

「そうは言っても、ダメ出しは落ち込んでしまう」という人へ
>作品にダメ出しをされた時、心にどう折り合いをつければいい?

3.密室で編集者とふたりきりになることがない。

出版社への持ち込みとなると、編集者とふたりきりで会議室のような密室、もしくは壁で仕切られたブースなどで面談することになります。これは出版社によって違い(下手をすると担当する編集者によっても違います)カフェスペースのようなオーブンな場での面談をする場合もありますが、これは事前に聞くか、行ってみない限りわかりません。

出張編集部への持ち込みでは「密室ではないこと」は確定です。各出版社・各編集部は、限られた区画を各々のスペースとしてはいますが、隣合わせのスペースを仕切っていません。

気になる方は「コミティア 出張編集部」などで画像検索すると、どういう配置なのかがわかります。会場の天井が高いこともあり、かなり開放的な面談スペースです。

また、各出版社、編集者が複数人待機しています。これは面談が「2対1」のような「複数人対自分ひとり」になるというわけではなく、それぞれの編集者がそれぞれ別の作家を同時に見るためです(先ほどと同様の画像検索で、実際に面談している様子も見れます)

オープンな場で、すぐ隣では別の方々が面談しており、またそもそもイベント会場のため、場内は静まりかえっておらず、「シーンとした場でふたりきりの面談」が苦手な方にはかなりとっつきやすいのではと思います。

でもこれ、隣の人と近すぎない……?

面談内容聞こえたりしない?

正直聞こえます。

ただ、大体においてそれどころではないはずです(自分自身が面談しているため)

また、持ち込み数が落ち着いたタイミングで、編集者が休憩に入られたりなどで席を外すことがあります。誰もいないということはありませんが、複数人いるはずの編集者がひとりきりになることもあります。スペース外からも様子は窺えますので、どうしてもふたりきりがイヤだという場合はタイミングを見計らうのも手です。

※現在は時勢上、距離を離すなどの対策がされる可能性があります。イベント会場や開催日時によって判断が変わりますので、この項目で説明したものがその通りではない場合もあります。

4.場数を踏めることにより、持ち込みへの緊張感が薄れてくる。

複数の出版社に気軽に持ち込めることで、次第に持ち込みへの緊張感が薄れていきます。何事も最初は緊張するものです。でもそれを二度、三度と繰り返していく内に、最初ほどは緊張しなくなっていきます。

もちろん、個人差はあります!

ただ、人見知りで消極的なタイプの管理人も、持ち込み四度目くらいからは「ランナーズハイ」よろしく「持ち込みハイ」状態になり、最初ほどは緊張しなくなりました。

緊張感が薄れていけば、以降の持ち込みに対する気持ちも随分と楽になりますし、編集者との面談も、より集中して聞けるようになります。気持ちに余裕が出来れば、聞きたいことも頭に浮かびやすいです。

持ち込みでも気軽な気持ちで編集者と話せるようになれば、その場で雑談が花開くこともあり、そこからネタが広がり掲載用のネタへと繋がったこともあります。

漫画家になった後も、編集者とのやり取りは必須です。管理人のように人見知りをするタイプこそ、こういった持ち込みの場で鍛えてしまいましょう。

ただし、デメリットもある

オススメの出張編集部への持ち込みですが、デメリットもあります。

主なデメリット
  1. 日時がイベント開催日時に、場所もイベント会場に依存している。
  2. 目的の出版社が参加していないことがある。
  3. じっくり時間をかけた面談が出来ないこともある。

1.日時がイベント開催日時に、場所もイベント会場に依存している。

出張編集部は「コミティア」「COMIC CITY」というイベントにて、場を設けられています。当然イベントは毎日あるわけではなく、また、土日祝日開催が基本です。

場所も「東京ビッグサイト」「インテックス大阪」といった大型会場での開催がほとんどです。その名前の通り、東京と大阪に偏っており、特に東京に集中しています。

これは人が集まりやすい日時と場所を選出しているため、仕方のないことではありますが、土日祝日が休めない方、東京や大阪に行けない方には大きなデメリットです。

2.目的の出版社が参加していないことがある。

持ち込みたい出版社や雑誌がどうしてもある方にとって、「目的の出版社が参加していない」は大きなデメリットとなります。

出張編集部へは全ての出版社が参加しているわけではなく、全く参加しないところもあります。どうしても持ち込みたい目標がある方には、出張編集部への持ち込みを強くオススメ出来ないのも事実です。

3.じっくり時間をかけた面談が出来ないこともある。

出張編集部へはたくさんの作家が持ち込みます。待機している人が多いなどの場合には、かなり短い面談になることもあります。

もちろんじっくりと時間をかけてくれる場合もありますが、現在は時勢上、面談時間の制限を設けていることもあります。

まとめ

この記事では、漫画家になるオススメの方法を解説いたしました。

利点が多いことから、出張編集部への持ち込みをオススメとしましたが、決して他の方法がダメというわけではありません。新人賞への応募にも出版社への持ち込みにも、そしてスカウトにもそれぞれ良いところはあります。

作家本人の目標やスタンス、置かれた立場や状況によって、優先順位も漫画家への道筋も大きく変わります。何より大事なのは、自分が一番合っていると思う方法で向かっていくこと。自分に合った方法がわからないのであれば、色々と試してみることだと思います。

この記事が少しでもお役に立てたのなら幸いです。

当ブログでは引き続き、管理人の経験を元に、漫画家になる方法を綴っていきたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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