漫画の新連載を立ち上げるにあたって、担当編集と共にどうネタ出しをしていくのか。今回は、1から新作を作っていく場合を想定して解説していきます。
どうやってネタ出しをしていくのか
1.ディスカッションで決めていく
担当編集との打ち合わせで、ディスカッションを行い、決めていくパターンです。
『何はなくともとりあえず最初に打ち合わせをし、方向性を双方共に共有する。それを元に、改めてネタ出しを進める』ということが多く、一般的です。
会話を続けていく内にネタの種が出来る場合もあり、それがそのまま新作のネタとなることもあります。

「ひとりではネタが出ない!」という時、担当編集とのディスカッションが解決の糸口になることも。
また、現在のトレンドやニーズを編集部目線で聞くことが出来ます。必ずしもトレンドに乗る必要はありませんが、知っていて損はないです。

トレンドやニーズの高い作品は、それだけ読者数が多いとも言えます。分母が多いに越したことはないため、ある程度は意識するよう心がけましょう。
2.漫画家側からネタを出す
「まずは描きたいネタをあげてください」と言われるパターンです。
基本的に漫画家側からネタをあげるパターンが大多数です。それを元に、修正や変更を加えていくことになります。
また、前述のディスカッションで方向性を共有した後に言われるパターンと、「頂いたネタを元に打ち合わせ(ディスカッション)したい」と言われるパターンがあります。

つまり、担当とのディスカッションが、ネタ出しより先か後かということです。
これは担当編集によっても違いますし、漫画家側の意向と言う場合もあります。
3.担当編集側からネタを出す
担当編集側から、「こういったネタはどうでしょうか」と提案されるパターンです。
軽く方向性を示す程度の場合もあれば、かなり具体的な内容の場合もあります。編集部目線、引いては第3者目線のアドバイスやヒントは、創作していく上でも助かることが多いです。
とはいえ、原作・原案付でもない限り、あまりに頼りすぎるのは漫画家としてよろしくないと言えます。

担当編集側の負担が大きすぎますし、何より漫画家としての成長も遅れます。
ただ、本当に困った時に助けを求めるのは、決して悪いことではありません。自身でしっかりと考えた末に行き詰まるのであれば、積極的にアドバイスを求めましょう。
どのパターンか選べる?
基本的に漫画家側の意向を汲んでくれます。

ただ、突然「担当編集からネタ出ししてください」とお願いするのは、さすがにちょっと違うかなとは思います。
どうしてもネタが出ないという場合も、まずは打ち合わせをお願いするなど、自分からも動く姿勢が大事です。
そして、上記の1~3は、単独で行われることはありません。必ずいずれか、もしくは全てを併用して進めていくことになります。
まとめ
この記事では、 漫画の新連載を立ち上げるにあたって、担当編集と共にどうネタ出しをしていくのかを解説いたしました。少しでもお役に立てたのなら幸いです。
当ブログでは引き続き、管理人の経験を元に、漫画家に対する疑問などをお答えしていきたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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