漫画家になる

担当編集は選べる?どうしても変えたい場合は?

商業漫画を描いていくにあたって、必ず関わりを持つ「担当編集」についての疑問を、漫画家目線で出来るだけわかりやすく解説していきます。

担当編集とは

担当編集とは、編集部と漫画家を繋ぐ編集者のことを指します。

略して「担当」や「担当さん」呼びをすることが多いです。漫画家が編集部に直接何かを伝えたりするのは非常に稀で、ほぼ全てこの「担当」を通して編集部と漫画家間の連絡が行われます。

担当の役割は、編集部での決定を漫画家に伝えること。漫画家とやり取りしたことを編集部へ共有すること。そして、担当の漫画家と共に作品を作っていくということが挙げられます。

通常はひとりの漫画家につき、ひとりの担当編集がつきますが、複数の担当がつく例もあります。

担当編集に関する疑問

ここからは担当編集に関する疑問を、漫画家目線で解説していきます。

担当編集は選べるの?

漫画家側から選ぶことは出来ません

漫画家側から指名することは出来ず、基本的に編集部側で決められます。

少しだけ選択肢を持てる方法としては、出張編集部への持ち込みがあります。
出張編集部では複数の編集者が待機していることがあり、そこでいずれかの編集者を選ぶということが出来るには出来ます。そこで話が進むなり、名刺を貰うなりすれば、その編集者が担当となります。ただ、空いていなければ当然選ぶことは出来ませんし、顔出ししている編集者ならともかく、ほとんどの場合誰が誰かわからないと思います。
あくまで「少しだけ」選択肢が持てる方法と思ってください。

出張編集部への持ち込みについては、以下で解説しています。
>漫画家になるオススメの方法:出張編集部のススメ

担当編集は変えられる?

基本的には変えられません。

漫画家側から指名出来ないのと同様に、おいそれと変更出来る権利もありません。ただ、絶対に変わらないというわけではなく、担当が変わるタイミングはあります。

担当が変わるタイミング具体例
  • 編集部に新入社員が来た時
  • 編集者の部署異動
  • 編集者の産休(※一時的な変更となる場合も多いです)
  • 編集者の退職

などなど。ご覧の通り、変更タイミングも編集側に依存しています。

新入社員が入ってきた場合、既存の担当漫画家を一部担当させます。その際に選ばれると、その新入社員へと担当が変わります。

また「編集者の部署異動」は、担当編集の部署異動だけでなく、別の部署から編集者が異動してきた場合にも変わることがあります。上記の新入社員の例と同様、既存の担当漫画家を一部担当させるためです。

どうしても担当編集を変えたい場合は?

どうしても変えたい場合は、他の雑誌・出版社に移ることをオススメします。

「担当を変えてほしい!」という訴えをしてはいけないわけではありませんが、オススメ出来ません。編集部に直談判するにしろ、担当に直接言うにしろ、そう訴えた時点で担当との仲はこれまで以上に悪くなりますし、下手をすると編集部内全体に「面倒くさい漫画家」のレッテルを貼られかねません。

もし変えてもらえたとしても、次の担当編集との相性がいいとは限りません。

それを繰り返してたら、本当に面倒くさい漫画家って思われちゃうね……。

編集者にも、当然「同業他社」の繋がりがあります。
妙なレッテルを貼られると、今後の仕事がやりづらくなる可能性も……。

漫画家も、そして担当編集もひとりの人間です。どうしても相性が合わないという状況は避けられるものではありません。むしろ相性バッチリなことの方が珍しいです

これは何も性格だけの問題ではなく、「性格は全く問題ないけど作風やストーリー展開の好みが合わない」というケースもあります。また、稀ではありますが、「本当に問題のある担当編集」というのも残念ながら実在します。

いわゆる「マジでやばい人」というやつですね。

ツイッターで暴露されて炎上するタイプの人だね。

ただ、作品に担当編集の好みが反映されるのは否定できませんが、編集部全体の意向、引いては現在の業界全体の傾向という場合もあります

商業漫画は商品です。売らなくてはいけないし、より売れる方へと考えるのが普通です。そのため「売れるかわからない漫画」より「売れる見込みがある漫画」を作っていくのが定石となります。そうなると、どうしても業界全体の傾向、いわゆる「トレンド」を意識せざるを得ません。

「今のトレンドではないけど、どうしても描きたい!」という気持ちは非常によくわかります。ただ、編集側としても博打は打ちづらいことは念頭に置いておきましょう。

「自分の描きたいものと編集側の意向の最大公約数を見つけていくゲーム」と割り切るのもひとつの手です。

商業作品として売るからには仕事です。ある程度の割り切りは必要となってきます。

ただ「今の担当は本当に無理、このままじゃ潰れる」と思ったら、我慢せずに距離を置き、別の雑誌・編集部に移ってしまいましょう。

現在雑誌は、WEBを含めれば多くあり、いくらでも選択肢はあります。「どうしてもこの雑誌で!」という目標がないのであれば、ひとつの雑誌にこだわりすぎる必要はないと思います。目標がある場合でも、いくつかの出版社と繋がりを持つのは今後のためになります。

複数の出版社と繋がりを持つメリットは多いです。
業界全体の傾向が見えてきますし、「あ、この雑誌の編集部って、気づかなかったけど、他の編集部と比べるとちょっとアレだったんだな……」みたいなのも自然とわかってきます。

A社ではボツだったネタが、B社で採用されたりすることもある?

普通にあります。
ボツになった作品は、例えA社でやり取りしていたとしても自身の作品です。ボツが確定し、掲載に至っていないのであれば、他の雑誌や出版社に持ち込んで問題ありません。

まとめ

この記事では、編集者に関する疑問を漫画家目線で解説いたしました。

漫画家は担当を選べないし、おいそれと変えることも出来ません。ただ、選べないからと泣き寝入りする必要は全くありません。

ひとつの編集部や雑誌に固執する必要はなく、あらゆる出版社と繋がりを持ち、漫画家自身が合うと思ったところを選んでいっていいと思います。

この記事が少しでもお役に立てたのなら幸いです。

当ブログでは引き続き、管理人の経験を元に、漫画家に関する疑問などをお答えしていきたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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